職員室へ呼び出し

職員室へ呼び出し

 

それから毎日のように先輩達と遊ぶときはタバコを吸うようになってしまった僕は「悪いことをしている」という意識がだんだんと薄れていき、タバコを吸うのが当たり前になっていた。

 

ある日、教頭先生が教室へやってきた。

 

教頭先生「失礼します。篠田君と佐藤君(同級生の友達)はいますか?」

 

僕は教頭先生と目があった。

 

「何ですか?」と僕が言うと「放課後ちょっと職員室にきてね」と言われた。

 

僕はなぜ呼ばれたのかわからなかった。タバコも学校では吸っていないからタバコではないと思った。

 

放課後同級生の佐藤君と職員室へ行くと教頭先生が待っていた。

 

「二人とも隣の部屋へ行きなさい」と言われた。

 

教頭先生が後から行くというので、僕は佐藤君と二人で先に行って待っていることにした。

 

隣の部屋の前へ着くと部屋の電気が付いていた。

 

「電気つけっぱなしかよ」と佐藤君は言った。

 

部屋の中へ入るとなぜか松田先輩と野球部の先輩が居た。

 

僕はその瞬間「たばこのことだ」と思った。

 

四人で寒い部屋の中待っていると、生徒指導の先生が入ってきた。

 

先生は部屋へ入って来るなり「今日集まってもらったのはなぜかわかるか?」と僕たちに問いただした。

 

僕たちはタバコのことだと分かっていたが、誰も口を開こうとしなかった。先輩の家、もしくは休日に近くの公園で吸っている程度で誰にも見つからないと誰もが思っていたからだ。

 

僕たちが黙り込んでいると先生は「まぁ言わないなら俺から言わせてもらう。先週の土曜日の夜、松田の家で泊まりをしてたそうじゃないか。」と言った。

 

僕たちの学校では他人の家に「お泊まり」をするのは基本的にダメだったので、僕たちはそれがバレたことで怒られると確信し、安心した。

 

すると松田先輩が「はい。泊まりに来てもらいました。でも、夜には帰りましたよ」と半分ウソをついた。

 

先生は「本当にそうかな?まぁ泊まりをしたい気持ちも分かるがうちの学校の規則で他人の家に泊まりは禁止になってるだろ。」と言った。

 

僕は早く謝ればここから出れると思ったので「先生すいませんでした。僕が泊まりたいって言ったから泊めてもらったんです。」と言うと先生は

 

「篠田、今回呼んだのは泊まりをしたことじゃないんだ。お前たちタバコ吸ってるだろ」と僕たちに言った。

 

僕たちは顔を見合わせた。

 

先生は続けて「片田のお父さんがタバコが無くなったって言っているんだが、何か知ってるんじゃないのか」と言った。(片田=野球部の先輩)

 

片田先輩が突然口を開き「すいませんでした。親父のタバコ盗みました。」と言った。

 

タバコを吸っているのが先生にばれてしまったのだ。

 

その日は外も暗くなっていたので帰ることになった。

 

しかし次の日が土曜日だったにも関わらず、一人一人”事情聴取”をされることになり、休日登校することになった。

 

もちろん帰り際に口裏合わせをされては困るからだろう、一人一人5分間隔を開けて帰ることになった。

 

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