第九話
クラスの派閥
小学四年生になり、友達が急激に増えた。それは、新しい子も保育園から仲のいい子も改めて仲良くなった。
けんたとは疎遠の中になってしまった。それは互いにとっていい方向なのか悪い方向なのかはわからないが、としきにとってはいい方向なのかもしれない。
現代の小学生にあるのかは分からないが、いわゆる派閥というものがクラスには存在した。
派閥というのはその名の通り、クラスの中でいくつものグループが存在する。としきはクラスに入ってすぐに仲の良い6人グループで固まった。
真面目な子は真面目な子同士で固まり、友達のいない1人ぼっちの子もいる。としきはあまり真面目とは言えないグループにいた。この他のグループは部活を頑張ってる組、1人で明るくクラスの中心となる人物。
としきのクラスはそんな派閥が何個もあるわけではなく、目立ったグループがたくさんあった。としきが共に行動をしていたグループはかなり個性的であった。
「今日6人で放課後集まろうぜ!」
「今日の休み時間はドッジボールな!」
「今度の運動会おれらでめっちゃ頑張ろうぜ!」
6人で行動をすることが多く、学校の行事である運動会や球技大会、校外学習などはこの6人が中心となり、クラスを盛り上げていた。
そんな6人グループで1番面白く、1番なんでもできる子が先頭を切っていた。
その子の名前は良太という。
格闘技を習っており、力も強く運動神経が凄くいい。学年の人気者になるほど個性的で面白い性格をしている。
クラスの盛り上がり体調でもあり、としきのクラスには欠かせない存在となっている。
「りょうた!次なにやるー?」
「なにやろっか笑いままでにやったことないことやろうぜ笑」
「危ないことはなしな!」
りょうたはとても活発で時には犯罪すれすれのこともしていた。
としきはこんな友達と出会い、性格もころっと変わってしまう。